SENA HIROKANE

『結局のところ、わたしの色って何色なのか?』

この言葉がわたしの脳内の隅っこでぐるぐる回っています。

どうなるかわからない真っ白なわたしは
気付けば色んな色に染められていました。

わたしの目に入ってきたのは、
何色とも言い難い何の作為もない
自然な人工色でした。

でも、何故かわたしにはこれが
"廣兼世那の色"だとは思いませんでした。

一旦写真撮影が終わると
その色を洗い流すかのように鴨川に入って
小学生みたいにはしゃいで遊びました。

さっきまでわたしにくっついていた色が
鴨川に落ちていく感覚は、
少し罪悪感と嫌悪感が入り混ざっていました。

ふと我に返って自分を見つめると、
さっきまでの色は落ちきっていない。
少し薄まって控えめになっていた。

ああ、わたしはもしかしたらこの色々と
一生付き合うのかもしれない。と思うと
不思議とその色に見入ってしまった。

わたしには好きな色もあるし、
勝手ながら似合うと思う色もある。

でもその色々とは違うのは明らかで
すんなりとは受け入れられないけれど
偶然に産まれた色々と向き合うことも
大事だなって。

嫌なことに目を背けるんじゃなくて
前向きに考えなきゃなって。

当初は一色で染めてもらう予定だったから
色をランダムにしてよかったなあ。

些細なことですがわたしは
、わたしの色に学ばされました。

Thank you...my color project!

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